歴史とは何か? アヘン戦争に関する「ものは言いよう」
私がよく視聴する「俺の世界史チャンネル」というYouTubeチャンネルで、アヘン戦争に関する動画が作成されていた。
以前、ロンドンの国立海洋博物館に行ったことがある。ロンドン海洋博物館は、グリニッジ天文台に併設され、海洋国家としての英国の華々しい歴史に関する展示がされている。そこでアヘン戦争はどのように解説されていたか?
以下の通りである。
BRITAIN AND CHINA AT WAR
Merchants smuggled increasing quantities of Indian-grown opium to China. This helped to finance the Company’s growing tea trade but it broke Chinese law.
Chinese officials, led by Commissioner Lin Zexu, destroyed vast amounts of illegal British opium in 1839. The resulting dispute led to war. Britain defeated China in two “opium wars” in 1839-42 and 1856-60.
英国と中国との戦争
貿易商人により、インドで栽培されたアヘンが中国に密かに持ち込まれる量は増えていった。これにより東インド会社において増大する茶の貿易のための資金が賄われた一方、アヘンは中国法に抵触するものであった。
代表である林則徐に率いられた中国当局は、1839年に非合法な英国のアヘンを大量に廃棄した。この紛争は、戦争につながった。英国は1839年から1842年、1856年から1860年2回の「アヘン戦争」において、中国を打ち負かした。
グラッドストンの演説も隣に記載してあるのであるが、上記の説明をみると、英国はまっとうな貿易をしようとしていたのに、たまたま中国の国内法に抵触しており、中国当局により不当に財産を没収されたので、そのいざこざから戦争に発展したという印象を受ける。展示のタイトルに、アヘン(opium)をあえて使っていないのにも意図を感じる。
他にも、メダルや大砲の弾などが展示されていた。
ものは言いようとはまさにこのことである。日本人ももう少し見習うべきだろう。
しかし、それにしても、この僅か数年後に、英国艦隊と互角近い戦いを繰り広げた薩英戦争はすごい。ちなみに鹿児島の歴史資料館である「維新ふるさと館」の展示を見ると、西郷隆盛や西南戦争に関して、教科書とはかなり違った色味の解説を見ることができるので、一度訪れてみるとよいと思う。
【絶対的権力は絶対に腐敗する】ジャニーズ調査報告書を読んだ感想【圧倒的独裁者】
https://youtu.be/vO2WJwqkOCU
※ダイジェスト版 【絶対的権力は絶対に腐敗する】ジャニーズ調査報告書を読んだ感想【圧倒的独裁者】
https://youtu.be/wA52q3FW8dU
事務所ホームページ
刑事事件特設サイト
https://mfuklocriminaldiffence.com/
医療事件特設サイト
https://mfuklomedical.com/
離婚事件特設サイト
https://mfuklorikon.com/
Twitter
https://twitter.com/mizuno_ryo_law
Instagram
https://www.instagram.com/mizuno_ryo_…
お問い合わせフォーム
医療 http://u0u0.net/YcJ9
刑事 http://u0u0.net/TIMP
交通事故 http://u0u0.net/WaqQ
離婚 http://u0u0.net/wtgL
債務整理 http://u0u0.net/RZH3
その他 http://u0u0.net/UNfR
LINE登録無料 https://page.line.me/mizunofukuoka
その他のコラム
持続化給付金の不正受給(詐欺)について
はじめに 新型コロナウイルスにより、売上高が減少した個人事業主などを救済するための、持続化給付金という制度が悪用されている。困ったことに、犯罪組織などの反社会的集団が、言い金儲けの手段として目を付け、普段は犯罪とは無縁な一般人を言葉巧みに誘い、犯罪に走らせるという出来事が全国で無数に発生している。今回は、持続化給付金の不正受給について、手口や、万一関わってしまった場合の問題点、国の対応に対する疑問などについて述べていきたい。...
【速報】ベトナム人技能実習生による死体遺棄被告事件の控訴審判決について【これでいいのか】
はじめに 令和4年(2022年)1月20日、福岡高裁で注目すべき判決が言い渡された。ベトナム人技能実習生が、出産(死産)した児(双子)を遺棄したとして死体遺棄罪に問われた事件の控訴審判決である。 本稿では、同判決に関するこれまでの報道経過や、判決内容を報告する弁護団の記者会見における発言等を踏まえ、現時点で可能な分析を試みる。 事案の概要 被告人Yは、ベトナム国籍を有するベトナム人女性(日本語はほとんど話せ...
年末年始の営業について
水野FUKUOKA法律事務所刑事事件特設サイトはこちら 事務所公式HP LINE公式アカウント 当事務所では、年末年始の営業について、下記の通り対応いたします。 12月28日まで 通常通り 12月29日~1月4日 対面でのご相談はお休みさせていただきます。 ZOOMでの相談は、12月28日までに日程調整をいただいたものについて対応いたします。 お電話は、刑事事件など、緊...
【衝撃】裁判官インサイダー疑惑【それはバレるだろう】
金融庁に出向中の裁判官がインサイダー取引を行っていたという疑惑が浮上した。 インサイダー取引の規制に関する証券取引等監視委員会の異常なまでの自信や、弁護士業界におけるインサイダー規制などについて、元監査法人勤務のうぷ主が解説する。 業務で知った企業の内部情報をもとに株取引をした疑いがあるとして、金融庁に出向中の裁判官が、証券取引等監視委員...
保釈にまつわる話~よくある誤解~
はじめに 衆議院議員の河井克行さんについて、東京地裁は令和3年3月3日に保釈を認める決定を行った。 今回は、保釈に関して、一般の方がしばしば誤解されている点を説明しておきたい。そんなの言われなくても知ってるよ!という方にはつまらない内容になるので、あらかじめご容赦いただければと思う。 ①保釈請求は何度もできる 保釈は一発勝負ではない。実際、河井克行さんの場合は5回、妻の河合案里さんの...