第1回公判期日後の保釈に対する検察官抗告
弁護士になってから、勾留請求却下や、第1回公判期日前の保釈許可決定に対して、検察官が準抗告をしてきたことは数えるほどしかない。その事案も、器物損壊といいながら実際にはストーカーであるとか、共犯者が相当数いる詐欺事件で比較的早期に保釈が認められた事案なので、検察官はかなり慎重に準抗告するかどうかを検討しているものだと思っていた。
しかし、第1回公判期日後の保釈許可決定(当然、第1回公判期日前では保釈が通らなかった事案)については、検察官はむやみやたらに抗告してくる印象を受ける。私が経験したのは、いずれも証拠調べが終了し、論告弁論を経て結審した後に保釈を請求した事案である。しかも、新たに証拠をでっち上げて弁論再開を申し立てるかもしれないとか、外国人だから国外逃亡するかもしれないとか、抗告理由も相当無理があるようなものばかりである。
第1回公判期日前に何回か保釈が却下され、被告人や親族には「もうちょっと待ってくれ、第1回公判期日が終わったら状況が変わる」と言ってなんとか保釈をもらったのに、こういう抗告をされて保釈が延びると、ただでさえ、判決までの短い期間、なんとか外に出たいと思っている本人や親族には、地味にダメージが大きい。第1回公判期日が終わったから罪証隠滅行為の可能性が低減するという考え方については、徹底抗戦するようにお達しでも出ているのだろうか。バランスの悪さに違和感を禁じ得ない。そのような抗告について、ほぼ例外なく執行停止を認める裁判所の姿勢も疑問である。
その他のコラム
【法科大学院生 司法修習生 若手弁護士必見】ヤバい事務所に気をつけろ! Part3
Part3 今日からできる!ヤバい事務所の見分け方 ホームページはかく語りき セクハラ、パワハラ、オーバーワーク・・・ 世の中には、入ってはいけない弁護士事務所が厳然と存在する。 それは、スタッフの基本的人権を無視し、人間の尊厳をないがしろにするような職場だ。 そのような職場は、経営者に問題がある。 Part.3では、誰でも簡単にできる、ヤバい...
【法科大学院生 司法修習生 若手弁護士必見】ヤバい事務所に気をつけろ! Part1
Part1 ヤバい事務所のヤバすぎる実像 セクハラ、パワハラ、オーバーワーク・・・ 世の中には、入ってはいけない弁護士事務所が厳然と存在する。 それは、スタッフの基本的人権を無視し、人間の尊厳をないがしろにするような職場だ。 そのような職場は、経営者に問題がある。 Part.1では、実際にあった事例を踏まえ、「ヤバい事務所」の実態を解説する。 リンク...
不見識極まりない検察官 薬物事犯における一部執行猶予を巡る目を疑うような主張
はじめに 昨今、検察官の質の劣化が指摘されて久しい。当地においても例外ではなく、証拠開示の遅延、書面の提出期限を守らないといった手続的な側面から、尋問における拙劣な質問や、自ら秘匿決定を申し立てておきながら、質問の中で被害者のプライバシーを自ら口にするなど、枚挙に暇がない。 そのような中、本件では、検察官の業務の中でも最もメジャーな部類に属する薬物事犯の情状立証において、法に対する無理解、無知を露呈するとしかいいようの...
【ニュースの感想】除名になった弁護士を調べて思ったこと
はじめに また衝撃のニュースが飛び込んできた。 強制わいせつ事件など示談金1316万円を着服、弁護士を除名処分…第一東京弁護士会 強制わいせつや盗撮事件などの被害者から示談交渉の依頼を受け、加害者側から計約1300万円を受け取ったのに着服したなどとして、第一東京弁護士会は23日、同会所属の岸本学弁護士(51)を除名の懲戒処分とした。 発表によると、岸本弁護士は2021~23年、強制わいせつや盗撮、痴漢などの性被害を受け...
【黙秘するぞ】出房拒否とは【さあ籠城だ】
X(Twitter)共有&フォローお願いします! Tweet Follow @mizuno_ryo_law お問い合わせは、LINE友だち追加が便利! 事務所ホームページ https://mizunolaw.web.fc2.com/index.html 刑事事件特設サイト https://mfuklocriminaldiffence.com/ 医療事件特設サイト ht...





