個人情報流出に備える LINEヤフーも明日は我が身 |福岡の刑事事件相談、水野FUKUOKA法律事務所

福岡の刑事事件に強い弁護士

初回相談無料 092-519-9897 24時間、即時無料相談対応
メールでのお問い合わせはこちら

個人情報流出に備える LINEヤフーも明日は我が身

日本人の多くが利用しているYahoo!とLINEが、個人情報流出で揺れている。

 

 

個人情報保護は、現代の企業活動を行うに当たって極めて重要である。これはYahoo!のような大企業にかかわらず、中小企業にも当てはまる。個人事業主も他人事ではない。もちろん我々弁護士事務所もしかりである。

一度流出した情報を回収することは不可能であるから、いかに流出を未然に防止するかが肝心である。しかし、Yahoo!ですら流出するくらいなのであるから、その気になれば大抵の会社には流出のリスクがあるということである。

中小企業において情報流出のリスクを高める要因はいくつか存在する。特徴的なものをいくつか挙げてみる。

1 経営者によるITへの無理解

経営者がパソコンのセキュリティについて理解しておらず、不正アクセスなどによって情報が流出することはしばしばみられる。現在のPCでは、昔ほどウイルス対策を意識的に行う必要はなくなりつつあると言われているものの、やはり最低限の防備は行っておくべきだろう。ホテルのWi-Fiや、ひどいところだとコンビニのWi-Fiで従業員に仕事をさせているような会社は未だに散見される。

2 アナログ

紙媒体で情報を管理していたところ、カバンごと紛失するといったことも時折みられる。パスワードを書いた付箋をPCのディスプレイに貼っているなど、もはやネタでしかない。

3 裏切り者

意外に多いのは、従業員が意図的に情報を持ち出すといった悪意ある人間による情報流出である。また、そこまで悪質なものでなくとも、例えば業務に関する会話を私的なLINEで行うとか、エレベーターの中で顧客の話をするなどといった、従業員の意識の低さから情報流出につながることもしばしばである。

 

こうした情報流出を防止するには、技術的な方法によりセキュリティのレベルを高めると同時に、情報を取り扱う人間の側も手当てしなければならない。根本的な対応として、重要な情報にアクセスできる人間を限定することも重要である。例えば、一蘭のラーメンのレシピは、麺やスープなどそれぞれアクセスできる人間が厳密に管理されており、レシピを模倣して偽一蘭を作ることのできる人間が発生しないようにしているという。

情報へのアクセスを制限することは、不正競争防止法による保護を受ける上でも重要になってくる。

情報流出には、技術的な脆弱性があることが多いものの、実際には情報を取り扱う人間に問題があることも同じくらい多いと言える。そういう意味では、個人情報保護というのも、多くの他のコーポレートガバナンスと同様であると言える。

ちなみに、多くの保険会社では、企業賠償責任保険の特約として、個人情報漏洩特約を設けている。保険会社によって呼び方や保証範囲は多少異なるものの、個人情報流出に伴う損害をカバーする保険である。顧客の個人情報を多数取り扱う会社は、一度保険の見直しをしてみることをおすすめする。

【絶対的権力は絶対に腐敗する】ジャニーズ調査報告書を読んだ感想【圧倒的独裁者】
https://youtu.be/vO2WJwqkOCU
※ダイジェスト版 【絶対的権力は絶対に腐敗する】ジャニーズ調査報告書を読んだ感想【圧倒的独裁者】
https://youtu.be/wA52q3FW8dU

事務所ホームページ

刑事事件特設サイト
https://mfuklocriminaldiffence.com/
医療事件特設サイト
https://mfuklomedical.com/
離婚事件特設サイト
https://mfuklorikon.com/
Twitter
https://twitter.com/mizuno_ryo_law
Instagram
https://www.instagram.com/mizuno_ryo_…
お問い合わせフォーム
医療 http://u0u0.net/YcJ9
刑事 http://u0u0.net/TIMP
交通事故 http://u0u0.net/WaqQ
離婚 http://u0u0.net/wtgL
債務整理 http://u0u0.net/RZH3
その他 http://u0u0.net/UNfR
LINE登録無料 https://page.line.me/mizunofukuoka

 

 

その他のコラム

続報 福岡で持続化給付金詐欺の摘発相次ぐ

先日よりお伝えしている持続化給付金詐欺について、当地、福岡で、逮捕者が続出している。3の報道記事を紹介する。なお、逮捕段階であることを考慮し、個人名については*にて置き換えた。   1月9日 西日本新聞 持続化給付金詐取の疑い 男2人逮捕 福岡県警 福岡県警は8日、新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、自営業*(23)=住所不定、建設作業員*(32)=北九州市...

続報 持続化給付金詐欺 の判決まとめ2 20210616

はじめに 前回、こちらの記事で、令和3年4月28日までの報道記事や判例データベースをもとに、持続化給付金不正受給に関する裁判例の傾向を検討した。その後、約1カ月半を経過し、裁判例がさらに集積されてきたので、続報という形で新たに情報提供を行うこととする。 更新後の一覧表をこちらに掲載する。数頁にまたがっていて見にくいのはご容赦願いたい。 また、判決言渡しの時系列順に並び替えたので、前回の一覧表とは順番が前後して...

仙台弁護士会横領事件 弁護士会で横領が発生するメカニズムを考える【明日は我が身】

  仙台弁護士会において、事務職員が会の経費約5000万円を横領したとして起訴され、内3500万円の横領が認定されて、懲役4年6ヶ月の実刑判決を受けるという事件が発生した。   https://news.yahoo.co.jp/articles/29cf18ffc8b7976374f9a06695aa9f728e80c436   約3500万円横領 仙台弁護士会元...

最決令和7年3月3日令和6年(許)31号 宗教法人の解散命令における「法令違反」の意義

事案の概要 本件は、いわゆる統一教会(以下、「教団」という)の解散命令に関連する事案であり、文部科学大臣が解散命令請求を行うに当たって報告を求めたのに対して教団が一部事項についての報告を拒絶したことから、文部科学大臣が過料の制裁を裁判所に請求したというものである。宗教法人法上、解散命令の事由が存在する疑いがある場合に報告を求めることができるとされているため、本件は、言ってみれば、解散命令を巡る攻防の前哨戦とも言うべき事案であ...

子連れ別居と実力行使による奪取の違い 誤解による萎縮を避けるために

離婚調停中の46歳の男、5歳の息子を車で連れ回す…妻がトイレに行った隙、札幌⇒登別で逮捕「子どもと遊んでいただけだ」 6日午前から7日早朝にかけ、5歳の息子を車で連れ回したとして、離婚調停中の46歳の男が逮捕されました。 未成年者誘拐の疑いで逮捕されたのは、北海道当別町に住む46歳の自称・パート従業員の男です。 この男は6日午前10時ごろから翌7日午前4時すぎまで、5歳の息子を車で連れ回した疑いが持たれています。 警察...

刑事事件はスピードが命!
365日24時間即時対応

24時間即時無料相談対応 092-519-9897 弁護士が直接対応 六本松駅から好アクセス

メールでのお問い合わせはこちら