接見のグルメ 早良署
福岡県警早良署は、その昔「西警察署」と呼ばれていた。福岡市は、昭和57年に当時の西区が西区、早良区、城南区に分けられたため、早良区に西警察署が置かれるという状況が長く続いていた。平成18年に、当時の西署が早良署となって早良区及び城南区を管轄し、新たにJR今宿駅付近に西警察署が設置され、西区を管轄することになった。このため、西警察署の建物は新しいが、早良警察署の建物はかなり古い(昭和47年頃に築造されたようである)。
早良警察署の立地は、地下鉄藤崎駅から徒歩5分程度であり、バスも多いため、交通アクセスは非常によい。藤崎駅は、福岡拘置所の最寄り駅でもあり、刑事事件を取り扱う弁護士にはなじみの深い立地である。
今回、接見のグルメでご紹介するのは、藤崎駅から早良署に向かう途中にある中華料理店「大明火鍋城」である。平成8年に開業した老舗の四川料理店であり福岡においては四川料理の先駆け的な存在である。福岡という土地柄、中華料理店は非常に多く存在する。大明火鍋城は、その中でも根強い人気を誇る店である。
店内は、中国風の内装を施したテーブル席に、回るテーブルを備えた個室、宴会用の座敷があり、中華料理店の典型的なイメージに合うものである。
店名に「火鍋」とあるように、火鍋がメインである一方で、四川料理のお店であるので、担々麺や麻婆豆腐など、唐辛子や山椒を用いた料理も人気である。ランチメニューでは、日替わりランチの他、担々麺などの麺類が種類豊富にあり、注文してから比較的短時間で料理が運ばれてくるので、忙しい接見の合間にはたいへん重宝する。
今回、筆者が注文したのは、博多担々麺という期間限定メニューで、やや細めの麺に透き通ったスープ、牛肉のチャーシューが入っているのが特徴である。都心部よりもやはり一回り値段が安いので、ついサイドメニューを頼みたくなるし、やはり老舗なので安心して注文できる。こういう店は大事である。
その他のコラム
伝聞証拠 ~伝聞証拠禁止の法則と反対尋問権~
百聞は一見にしかずということわざがある。他人から伝え聞くよりも、自分で直接、見た方が遙かに真実に迫ることができるという意味である。 確かに、又聞きというのは誤解を生じやすい。例えば友人Aから、「友人Bが私の悪口を言っている」などと言われても、実際に友人Bに確かめてみると、全然違うつもりで発言したことが、いつの間にか悪口だということにされていた、といった類いの体験は、誰でも一度は経験したことがあるのではないだろうか。最近は...
控訴取り下げ続報
先日投稿した、上訴権放棄・上訴の取下げという記事に関して続報である。報道によれば、大阪高裁は令和2年11月26日に、被告人による二度目の控訴取り下げを有効であると判断し、控訴審の手続を行わないと決定した。これに対して、弁護人が同年11月30日に異議申立を行ったとのことである。 異議申立の結果によっては、弁護人若しくは検察官が最高裁に特別抗告することも考えられ、本件の経過は見逃せない。一部報道によると、被告人は二度目の控訴...
一部執行猶予
執行猶予とは、有罪判決の場合に、判決を直ちに執行することなく、しばらく様子を見ることを言う。簡単に言えば、今すぐ刑務所というわけではなくて、しばらくの間、社会の中できちんとやっていけるかどうか様子を見て、大丈夫そうならそのまま社会で暮らしてください、というものである。法律上は、罰金にも執行猶予は可能であるが、実際に使われることは稀である。 さて、平成28年6月1日から、刑の一部執行猶予と呼ばれる制度が始まった。これは「一...
接見のグルメ 早良署
福岡県警早良署は、その昔「西警察署」と呼ばれていた。福岡市は、昭和57年に当時の西区が西区、早良区、城南区に分けられたため、早良区に西警察署が置かれるという状況が長く続いていた。平成18年に、当時の西署が早良署となって早良区及び城南区を管轄し、新たにJR今宿駅付近に西警察署が設置され、西区を管轄することになった。このため、西警察署の建物は新しいが、早良警察署の建物はかなり古い(昭和47年頃に築造されたようである)。 早良...
【絶対的権力は絶対に腐敗する】ジャニーズ調査報告書を読んだ感想【圧倒的独裁者】

[embed]https://youtu.be/vO2WJwqkOCU[/embed] ジャニー喜多川氏によるジャニーズJr.への性加害疑惑について、令和5年8月29日に調査報告書が公表された。その内容を読んで明らかになるのは、ジャニーズ事務所におけるジャニー喜多川氏の圧倒的な独裁体制と、ジャニー喜多川氏がジャニーズJr.の生殺与奪の権を握る圧倒的な支配の構図であった。 71頁に渡る調査報告書の内容をわかりやすく解説し、...