国際ロマンス詐欺の落とし穴
国際ロマンス詐欺の被害回復で弁護士法違反か 弁護士の懲戒を請求 依頼者1800人から9億円超える着手金 資格ない従業員が依頼者対応 過度な期待を持たせる広告も
そんなものにだまされる人が1800人もいるということも驚きである。
「国際ロマンス詐欺」とは、オンラインで恋愛関係を装い、他国の人をだまして金銭を詐取する手口の詐欺のことを言う。多くはSNSやマッチングアプリなどで接近し、ある程度信頼を得た後に、さまざまな理由(例えば、緊急の医療費、旅行費、ビジネスのトラブルなど)を装って金銭を要求するということが多い。
一般常識で考えると、そもそもまともに会ったこともないような外国人から金の要求をされても、普通はそんなものに支払いなどしないのではないかと思われる。この時点で、国際ロマンス詐欺の被害者というのは、何らかの理由により正常な判断力を失っているものと考えられる。それは、単に詐欺師のだます手口が巧妙なため、本当にお金に困っているのだと信じ込んだ、という程度のものではなく、そもそもの特性などに問題がある場合も一定数含まれると思われる。
次に、詐欺に遭ったお金というのは、返ってくる方が稀である。こちらも常識的に考えれば分かる話である。金に困っていない人は詐欺で金を稼ごうとはそもそも思わない。また国際ロマンス詐欺は、組織的に詐欺行為をしている可能性が高いため、お金の動きから足がつかないように、まただまし取ったお金の出所が分からないようにするために、マネーロンダリングなどの方法を駆使するからである。
ただ、そこには、回収可能性についての見通しが単に甘いという問題だけでなく、詐欺に遭っているという事実を受け入れたくないとか、詐欺に遭ったことを周囲に知られたくないといった心理も影響している可能性がある。
振り込め詐欺などにおいても、一度だまされた人については、闇に名簿が出回り、次々にカモにされるようである。国際ロマンス詐欺についても、同様に二重三重の被害が発生している可能性が高い。
いくら弁護士事務所の広告であっても、上記のような冷静で常識的な検討ができれば、こんなに返還請求の依頼をする人が出ることもなかっただろう。やはり、弁護士だからと言って安易に信用するのではなく、家族・友人や他の弁護士にも相談してみることが重要であろう。
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