【勝手に出すな】会長声明ってなんだ【偏った思想の垂れ流し】 |福岡の刑事事件相談、水野FUKUOKA法律事務所

福岡の刑事事件に強い弁護士

初回相談無料 092-519-9897 24時間、即時無料相談対応
メールでのお問い合わせはこちら

【勝手に出すな】会長声明ってなんだ【偏った思想の垂れ流し】

X(Twitter)共有&フォローお願いします!

文字起こし

弁護士の水野です。今日はですね、ちょっとライトな動画で、「会長声明って何なんだ?」という話をしていきたいと思います。

報道で、神奈川県の座間市で起こった連続殺人事件の被告に対して、死刑が執行されたという報道がありました。それに対して、日本弁護士連合会(日弁連)の会長声明で、「死刑は廃止すべきだ」といった内容の声明が出たということで、これについてX(旧Twitter)など、インターネット上でいろいろと物議を醸している状況です。

この話について、死刑に賛成・反対かという点はひとまず置いておいて、皆さんに一つだけ知っておいていただきたいことがあります。

それは、日弁連の会長声明というのは、別に弁護士の総意でもなければ、何か多数決を経て出されたというわけでもないということです。実際のところ、普通の弁護士は、出されるまでそのような声明が準備されていることすら知りません

たとえば、「決議」などであれば、何らかの手続きを経て、多数決を取った上で出されるというのが通常ですが、会長声明については、所管の委員会のような内部組織が「出してよいか」という手続きを内々に行い、それが通ればそのまま会長声明として出されます。

つまり、「こういう声明を出しますので、意見をください」とか、「賛成・反対を表明してください」といった手続きは一切行われていないんです。

ですので、当然私もそうですが、ネット上で批判している弁護士の多くも、声明が出るまでそんなものが準備されているなんて知りませんでした。それが一般的な状況です。

したがって、「全弁護士が死刑に反対している」とは全く言えませんし、声明が出されるまでにそのような議論が広く行われたわけでもありません。言い方は悪いですが、一部の人が勝手に進めて、「これは会長の意見です」という形で出している、そういう性質のものです。

一般の皆さんには、そういった事情を踏まえた上で読んでいただきたいと思います。死刑に賛成するのも反対するのも構いませんが、日弁連の会長声明というのは、そういうプロセスで出されているものだということを、ぜひ理解していただきたいです。

それを理解せずに、「弁護士は全員死刑に反対している。けしからん」といった形で批判し始めるのは、前提が違っていますよ、ということをわかっていただけるとありがたいです。

というか、アンフェアというか、不親切というか、ミスリーディングですよね。声明の末尾にでも、「これは一部のメンバーによって検討され、作成されたものであり、弁護士全体の総意ではありません」といった脚注をつけてくれればいいんですけどね。

ということで、「会長声明とは何か?」という点について、「割り引いて考えてください」ということをお伝えしました。

弁護士会はさまざまな声明等を出していますが、その中には「まあ、概ねそうだろうな」というコンセンサスが取れるようなものもあれば、今回のように、死刑制度や憲法9条など、政治的に意見が分かれるような話題について、一部の思想の人たちが「会長声明」という形で出してしまい、それに関与していない人たちまで、とばっちりを受けるということがあります。大量懲戒請求の問題もまさにそうですよね。

その結果、弁護士全体に対して偏ったイメージを持たれてしまうことがあります。これは言い方は悪いですが、「サイレントマジョリティ」からすると非常に迷惑な話なんです。

ですから、ここについては、市民の皆さんが変な誤解をされないように、ということで、今回注意喚起としてお話をさせていただきました。

次に会長声明が出たときは、「一部の人が集まって、急いで作って出したもの」ぐらいに思っていただいて結構です。「誰かがつぶやいた」ぐらいの気持ちで読んでいただいて、それを見て「弁護士って全員こうなんだ」といったイメージを持って攻撃するのは、やめていただけるとありがたいです。というお話でした。

X(Twitter)共有&フォローお願いします!

お問い合わせは、LINE友だち追加が便利!
友だち追加
事務所ホームページ https://mizunolaw.web.fc2.com/index.html

刑事事件特設サイト https://mfuklocriminaldiffence.com/

医療事件特設サイト https://mfuklomedical.com/

離婚事件特設サイト https://mfuklorikon.com/

弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/fukuoka/a_4013…

弁護士ドットコム 相続事件特集 https://www.bengo4-souzoku.com/office…

YouTube動画集

チャンネル「吾輩は弁護士である ~福岡発 ノラネコ弁護士水野遼の法律噛みつき講座~」はこちら

【司法試験受験生必見】司法試験直前!弁護士徹底対談!この時期に大事なこと/試験当日に注意すべきこととは?

【ナルシズム】K元弁護士の発信に対する感想【男性嫌悪】

【なぜこうなった】新潟県弁護士会元副会長による横領疑惑について【ニュースの行間を解説】

【家なき子】リースバックの落とし穴 うまい話にはウラがある【自己責任】

【衝撃】裁判官インサイダー疑惑【それはバレるだろう】

【そらバレますわ】裁判官インサイダー疑惑 裁判編【エリート裁判官のかかる不可解な経済的苦境】

ヤバい事務所に気をつけろ!

Part.1~Part.4

Part.1 ヤバい事務所のヤバすぎる実像

Part.2 日本よ、これがヤバい事務所だ!

Part.3 今日からできる!ヤバい事務所の見分け方 ホームページはかく語りき

Part.4(完) 間違ってヤバい事務所に入ってしまったら? 辞めることに一片の躊躇無し!!!

ヤバい事務所に気をつけろ!2

   • 【法科大学院生 司法修習生 若手弁護士必見】 弁護士の現実とは⁉現役弁護士3人が忖度なしで話し合う座談会!(エントラストチャンネルゲスト出演)

その他のコラム

【日本人よ、これが検察だ!】 プレサンス社元社長冤罪事件の担当検察官に付審判決定

はじめに 我が国の刑事司法の転換点となるような事件が報道されている。 事件のもととなったプレサンス社元社長冤罪事件とは、ある学校法人の経営・買収に関連して業務上横領が行われ、それに関与したとして、資金提供元のプレサンス社の社長であった山岸忍氏が共犯として逮捕・起訴されたというものである。 この事件では、まず、捜査を担当していた大阪地検特捜部によって、プレサンス社の従業員K及び不動産管理会社代表取締役Yが逮捕され、これらの...

最決令和6年10月7日令4(あ)1059号 没収を追徴に変更することと不利益変更禁止原則

はじめに 本判決は、控訴審判決が、第1審判決が言い渡した組織犯罪処罰法の規定による没収に換えて追徴を言い渡しても、刑訴法402条に定める不利益変更禁止原則には違反しないとしたものである。 事案の概要 第一審判決及び控訴審判決の原文を入手できていないので、詳細は不明であるものの、第一審判決は、被告人に組織犯罪処罰法違反の罪で有罪判決を言い渡すにあたり、暗号資産(仮想通貨)(正確には、仮想通貨交換所に対する仮想通...

最判令和6年12月23日令和5年(受)1583号 ログイン情報の開示範囲

事案の概要 本件は、Instagramによって自己の権利を侵害されたとするXが、権利侵害者Aのアカウントへのログイン情報8回分について、経由プロバイダであるYに対し、プロバイダ責任制限法に基づき発信者情報の開示を求める事案である。 原審は、投稿が令和3年改正法施行前に行われていたことから、改正前の同法4条1項の規定が適用され、ログインした者と投稿者が同一人であることからすれば、いずれのログイン情報も「権利の侵害に係...

最決令和6年10月23日令和6年(許)1号 文化功労者年金法所定の年金に対する強制執行の可否

事案の概要 本件は、文化功労者年金法所定の文化功労者である相手方を債務者Yとして、債権者Xが国に対する年金再建の仮差押えを申し立てたという事案である。 原審(大阪高決令和 5年11月24日令5(ラ)483号)は、文化功労者自身が現実に本件年金を受領しなければ本件年金の制度の目的は達せられないから、本件年金の支給を受ける権利は、その性質上、強制執行の対象にならないと解するのが相当であり、上記権利に対しては強制執行をす...

ほんとうにあった怖い事例 蛇~ローテーション

判例を調べていると、こんな事例が本当にあったのか!と思うような事例にでくわすことがしばしばある。今回は、そのような事例をひとつご紹介する。 大判昭和7年10月10日大刑集11巻1519頁である。 事件が発生したのは昭和6年12月24日。満州事変が発生したのが昭和6年9月18日であるから、その約3箇月後、徐々に戦争の足音が聞こえてきているような時代である。もちろん、現代のように、12月24日だからと言ってのんきにクリ...

刑事事件はスピードが命!
365日24時間即時対応

24時間即時無料相談対応 092-519-9897 弁護士が直接対応 六本松駅から好アクセス

メールでのお問い合わせはこちら